集計列を使ってみよう

インフォシェア株式会社 小林茉利奈


みなさま、こんにちは。インフォシェアの小林と申します。
本稿では、 SharePoint の集計列についてご紹介いたします。

 

集計列とは、 Excel の関数のようなものです。リストやライブラリを作成する際に、作成する列の種類を[集計値]にすると、他の列への参照を含む四則演算や関数による式を作成できます。

例えば、[金額]列と[個数]列が設定されていて、合計金額(金額×個数)を自動で計算したい場合は、下記のような設定を行います。

 

また、集計列では四則演算だけでなく、他の関数を使用することもできます。
例えば、日付の計算やIF関数を使用した条件設定もできます。
工夫次第で用途の幅が広がりますので、是非チャレンジしてみてください。
集計列で使用できる関数はこちらを参照してください。

 

■参考

以下では、集計列の作成方法や活用例をご紹介します。
まず、集計列で四則演算を行う「プロジェクト費用」リストを作成してみたいと思います。

 

(1)集計列で四則演算を行ってみる

まずは、リストを作成したい SharePoint サイトを開きます。

1.[サイトの設定]をクリックし、[サイトコンテンツ]を選択してください。

 

2.[アプリの追加]をクリックしてください。

 

3.[カスタムリスト]をクリックしてください。

 

4.[名前の選択]で名前にリスト名を入力し、[作成]をクリックしてください。

 

5.リストが作成されます。
次に、列を追加していきます。リストタブを開き、[列の作成]をクリックします。

 

6.名前と種類で[列名]に[金額]を入力し、[この列の情報の種類]で[通貨]を選択します。

 

7.画面下部の[OK]をクリックします。

 

8.同様に下記の列を作成していきます。
列名:個数
  この列の情報の種類:数値
② 列名:金額*個数
  この列の種類:集計値
 列の追加設定で
  数式に「=[金額]*[個数]」と入力します。
  この式から返されるデータの種類で[通貨]を選択します。

 

9.[OK]をクリックします。
以上で設定は完了です。

 

10.次に、アイテムを追加していきます。[新しいアイテム]をクリックしてください。


11.適当にタイトル、金額、個数を入力し[保存]をクリックしてください。

 

金額*個数が自動で入力されました!

 

このように、集計列を使うと他の列を参照する+-*/のような四則演算を行うことができます。

 

(2)集計列の応用編

集計列の応用編として、下記の列を作成してみたいと思います。
① 曜日
② 申請時間が3時間以内か

ここでは、「早出/残業/休出申請」というリストを使用しています。「早出/残業/休出申請」リストの作成方法は、前々回の記事を参照してください。

 

まずは、「早出/残業/休出申請」のリストを開きます。
① 曜日
1.リストタブを開き、[列の作成]をクリックします。
2.名前と種類で[列名]に[曜日]を入力し、[この列の情報の種類]で[集計値]を選択します。
3.列の追加設定で[数式]に「=TEXT(WEEKDAY(勤務日),"ddd")」を入力し、この式から返されるデータの種類で[1行テキスト]を選択します。
4.画面下部の[OK]をクリックします。

② 申請時間が3時間以内か
1.リストタブを開き、[列の作成]をクリックします。
2.名前と種類で[列名]に[曜日]を入力し、[この列の情報の種類]で[集計値]を選択します。
3.列の追加設定で[数式]に「=IF((申請時間)<=3,"はい","いいえ")」を入力し、この式から返されるデータの種類で[はい/いいえ]を選択します。
4.画面下部の[OK]をクリックします。

 

以上で列の作成が完了しました。

次に、「すべてのアイテム」ビューに作成した列を表示させます。

1.アイテムメニューをクリックし、[このビューの変更]を選択してください。

 

2.列で、「曜日」と「申請時間が3時間以内か」列の表示ボックスにチェックを入れます。
左からの並び順の順番を下図のように変更します。

 

3.画面上部または下部の[OK]をクリックします。
下記のようなビューができあがります。

 

「曜日」列には、勤務日の曜日が自動で入力されます。
「申請時間が3時間以内か」の列は、申請時間が3時間以内の場合は「はい」が、3時間以上の場合は「いいえ」が入力されます。