SharePoint Server 製品版以外にインストールするあれこれ一覧

アドバンスド · ソリューション株式会社 三瀧真由美


SharePoint Server 2013 の製品版をインストールする前や後にインストールするあれこれについてまとめました。

 

(1)SharePoint Server 2013 必須コンポーネント

SharePoint Server 2013 必須コンポーネントは、SharePoint Server 製品版をインストールする前にインストールしておく必要があります。

インストールメニューにある[製品準備ツール]を実行するとインストールしてくれます。

ただし、いくつかのコンポーネントはインターネットに接続する必要があるため、インターネットに接続できない環境では、手動でインストールします。

手動でインストールするために必要なインストーラーをダウンロードするURLをまとめました。

 

必須コンポーネント一覧 (Windows Server 2012用)

Application Server Role and Web Server (IIS) Role
※サーバーマネージャーから追加する

Microsoft .NET Framework バージョン 4.5

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=250950>

ファイル名:dotNetFx45_Full_setup.exe

Microsoft Information Protection and Control Client (MSIPC)

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=219568>

ファイル名:setup_msipc_x64.msi

Microsoft SQL Server 2012 Native Client 64 ビット版

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=228086>

ファイル名:sqlncli.msi

※SQL Server 2014を使う場合でもSQL Server 2012 Native Clientをインストールします。

  SQL Server 2014 Native Client は存在しないからです。

  SQL Server Native Client の新機能

<https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc280510.aspx>

Microsoft Sync Framework Runtime v1.0 SP1 (x64)

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=224449>

ファイル名:synchronization.msi

WCF Data Services 5.0 for OData

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=247921>

ファイル名:WcfDataServices.exe

Windows Identity Foundation 1.0 for Windows Server 2008 R2

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=226830>

ファイル名:windows6.1-kb974405-x64.msu

Windows Identity Extensions for Windows Server 2008 R2

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=252368>

ファイル名:MicrosoftIdentityExtensions-64.msi

Windows Management Framework 3.0 (Windows PowerShell 3.0 を含む)

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=233187>

ファイル名:Windows6.1-KB2506143-x64.msu

Windows Server AppFabric

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=235496>

ファイル名:WindowsServerAppFabricSetup_x64.exe

Cumulative Update Package 1 for Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server (KB2671763)

<http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=251471>

ファイル名:AppFabric1.1-RTM-KB2671763-x64-ENU.exe

 

必須コンポーネントについての参考情報

・The Products Preparation Tool in SharePoint Server 2013 may not progress past

"Configuring Application Server Role, Web Server (IIS) Role"

<http://support.microsoft.com/kb/2765260/>

・SharePoint 2013 のハードウェア要件およびソフトウェア要件

<https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262485.aspx>

・ネットワーク共有から SharePoint 2013 の必須コンポーネントをインストールする

<https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff686793.aspx>・インターネットに接続されていない環境に SharePoint Server 2013 をインストールする方法

<http://blogs.technet.com/b/sharepoint_support/archive/2014/03/13/sharepoint2013_2d00_install_2d00_prerequisites_2d00_offline.aspx>

 

(2)修正プログラム

(1)の必須コンポーネント以外に、SharePointをインストールする前に適用しておく修正プログラムがあります。

technetのSharePoint 2013 のハードウェア要件およびソフトウェア要件には、4種類の修正プログラムが書かれています。

 

SharePoint 解析プロセスは Windows Server 2008 R2 ではクラッシュします
(KB 2554876)

<http://support.microsoft.com/kb/2554876>

FIX: ServerManager クラスを使用して変更をコミットすると IIS 7.5 の構成が更新されない (KB 2708075)

<http://support.microsoft.com/kb/2708075>

修正プログラム: .NET 4.5 RTM での ASP.NET (SharePoint) の競合状態:

Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1) (KB 2759112)

<http://support.microsoft.com/kb/2759112/ja>

修正プログラム: .NET 4.5 RTM での ASP.NET (SharePoint) の競合状態:

Windows Server 2012 (KB 2765317)

<http://support.microsoft.com/kb/2765317/>

 

このうち、KB 2554876,KB 2708075,KB 2759112は、Windows Server 2008用です。

OSがWindows Server 2012の場合は適用する必要はありません。

のついているKB 2765317だけ適用します。

 

(3)AppFabricの更新プログラム

(1)の必須コンポーネントには、AppFabricの更新プログラムパッケージCU1が含まれています。

AppFabricにCU1を適用しておくことで、SharePoint Serverのインストールはできますが、CU1は最新ではありません。

 

2014年3月時点での最新はCU5です。できるだけ最新バージョンを適用しておきましょう。

Cumulative Update 5 (KB2932678) for Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server

<http://support.microsoft.com/kb/2932678/>

ダウンロードページURL

<http://www.microsoft.com/en-ph/download/details.aspx?id=42281>

ファイル名:AppFabric1.1-KB2932678-x64-ENU.exe(英語)

ファイル名:AppFabric1.1-KB2932678-x64-JPN.exe(日本語)

 

なお、CU1は適用するだけでよいのですが、CU5は適用した後で、DistributedCacheService.exe.config ファイルを修正する必要があります。

このファイルを修正する理由と手順は、CU3の技術情報に書かれています。

Cumulative update package 3 for Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server

<http://support.microsoft.com/kb/2787717/>

 

(4)SharePoint Serverのサービスパックと更新プログラムパッケージ

必須コンポーネントのインストールが完了してから、SharePoint Serverをインストールしますが、このときに、サービスパックと更新プログラムパッケージをあわせて適用します。

 

2015年3月時点で最新のサービスパックはSP1、更新プログラムパッケージは2015年2月公開のCUです。

SharePoint Server 2013 Service Pack 1

Description of Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1 (SP1)

<http://support.microsoft.com/kb/2880552>

 

SharePoint Server 2013 February 2015 CU

February 10, 2015 cumulative update for SharePoint Server 2013 (KB2920804)

<http://support.microsoft.com/KB/2920804>

 

2015年3月以降に更新プログラムパッケージの最新バージョンを調べるには、以下のブログを参照するとよいでしょう。

 

また、以下のブログはマイクロソフトの情報ではないですが、ビルド番号まで掲載されていて、とても便利です。

 

いちおう、technetにも情報はあるのですが、2014年10月で更新が止まっているのです。

 

※おまけ

SQL Serverのサービスパックと更新プログラムパッケージは以下のtechnet最新バージョンが確認できます。

Update Center for Microsoft SQL Server

<https://technet.microsoft.com/en-us/library/ff803383.aspx>

 

SQL Serverのサービスパックは以下の技術情報でも最新バージョンが確認できます。

SQL Server とそのコンポーネントのバージョンとエディションを確認する方法

<https://support.microsoft.com/kb/321185>

SharePoint Serverもこういう技術情報がほしいですね・・・。

 

(5)言語パック

多言語対応として、英語や中国語などの言語パックを導入することがあります。

また、AzureやAWSで検証環境を構築するときに、日本語の言語パックを導入したくなることもあります。

 

SharePoint Serverの言語パックはDownload Center からダウンロードします。

SharePoint Server 2013 の言語パック - [日本語]

<http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=37140>

このページで、[言語を選択]のプルダウンメニューから、導入する言語を選択すると、ダウンロードできる言語パックが切り替わります。

 

選べる言語パックの種類は、以下のtechnetを参照してください。

SharePoint Server 2013 の言語パック

<https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff463597.aspx>

 

なお、言語パックにも専用のサービスパックがあります。

SharePoint Server 2013 言語パック SP1 (KB2817438)

<http://support.microsoft.com/kb/2817438/ja>

Microsoft SharePoint Server 2013 Language Pack (KB2880554) Service Pack 1

<https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=42543>

SharePoint ServerにSP1を適用する際は、言語パックにも適用を忘れずに。

 

と、このようにインストールするものが多いので、事前にダウンロードして揃えておくとよいでしょう。